お風呂から出られなくなった

こんにちは

出張パーソナルトレーニングをしている瀧田です

トレーニングのご相談を頂く中で、お風呂から出られなくなったというお話をよく頂きます。これは生活の中で大きな問題になります。湯船に入らなければ問題にならないかもしれませんが、ずっと入らないという訳にもいきません。やはりQOL、ADLの低下になってしまいます。

これまでお客様でもこのような問題があり、トレーニングをスタートして現在では問題にならなくなっています。もちろん全員ではありません。どんな対処をしてきたか、今回はそんなお話です。

そもそも長湯が問題?

まず抑えておかなくてはならないのが、筋力低下などの前に、そもそも長湯になっていないか?という問題です。私の個人的な感覚ではありますが、お話を伺っていると10年前よりも湯船に入っている時間が増加しているケースが多いです。

原因は色々あると思いますが、腰痛や身体に問題が出てくるとよく温めた方がいいという考えになる。身体の凝りが多くなる為、凝りを解そうとして長くなるなど。

このような理由で長湯になり、筋肉が弛緩し過ぎたり、のぼせてしまい、立ち上がれなくなる場合があります。この場合は、長湯を気をつけてもらうことで解決する場合もあります。

筋力低下

次に筋力低下です。特に股関節周辺、おしりなどの筋力低下です。股関節周辺の筋力低下は、他の部位の筋力低下よりも、日常生活への影響は大きいです。お尻はそもそも横から見れば出っ張っているものですが、お尻のお肉が削げているような状態の方がいます。これは高齢でなくてもありますが。

低い位置から立ち上がる際にお尻の筋肉は重要になります。高齢な方は高い椅子と低い椅子で立ち上がれるかどうかが変わってしまう方もいます。高い椅子から立つのは、お尻をあまり必要としませんが、低い椅子から立つ際は、お尻の筋肉が重要になります。お風呂の中からだったら尚更です。

お尻の筋肉、股関節周辺の筋肉を使えるようにすることで、立ち上がりやすくなります。

柔軟性の低下

次に柔軟性の低下です。筋力があっても、柔軟性の低下で関節が上手く動かせず、力の入りやすいポジションまで持っていけずに、立ち上がれなくなる場合があります。特にポイントになるのは、足首、膝、股関節、脊柱です。例え他の関節が柔らかくても、脊柱だけ極端に硬くなれば、簡単には立ち上がれません。ちょっとしたことで、できるようになったり、できなくなるのが人間の身体です。

高齢な方の場合、柔軟性の低下をストレッチやマッサージで対処するのは、あまり理想的ではありません。トレーニングを中心に柔軟性の向上を狙うのが理想だと考えています。

骨盤底筋群の機能不足

次に骨盤底筋群の機能不足です。骨盤底筋群といえば尿漏れなどのイメージが強いですが、役割はそれだけではありません。低い位置から立ち上がる際に、ちゃんと踏ん張れって立ち上がるには、骨盤底筋群がちゃんと機能しているからです。

男性のほとんどは前立腺肥大の問題をいつか抱えることになります。この前立腺肥大は骨盤底筋群の機能も低下してしまうので、前立腺肥大をきっかけに立ち上がりが悪くなる方もいます。

ケースバイケース

以上3つのケースを書きましたが、1つに当てはまる人もいれば、2つ当てはまる人もいます。ケースバイケースになりますが、このくらいの問題のうちに対処できるとQOL,ADLの低下を予防したり、フレイル予防に繋がってくると考えています。

 

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