こんにちは
シニア・高齢者トレーニング専門家の瀧田です
高齢者の姿勢改善トレーニング
今回は高齢者の姿勢改善について書いていきます。シニアのトレーニングをしていると「姿勢を直したい」というご要望はよく頂きます。
そして皆さん気にしているのは、「この年齢でも変わるんですか?」という事です。加齢によって姿勢が変わってしまうと戻らないと考えていない人は少なからずいます。
答えを先に申し上げれば、「80歳でも姿勢は変えられます」
姿勢が悪くなった原因は?
姿勢が悪くなってしまった原因は幾つかあります。
1、運動不足
2、栄養不足
3、思い込み?
1、運動不足
男性の場合は仕事を辞めて、仕事へ行く事がなくなると自然と活動量が減ってしまい、何か運動をしなければ運動不足になってしまう可能性があります。ただ加齢に伴っての姿勢不良の場合は抗重力筋(重力に抗う筋肉)を集中的に強化する必要があります。
なのでウォーキング程度では維持できない可能性があります。
2、栄養不足
年々食欲がなくなったり、食べたい物が限られてくるケースは少なくありません。特に筋肉の材料になるタンパク質は勿論ですが、カルシウムも筋力を維持する上で必要です。
例えるなら、筋肉はエンジンです。タンパク質の摂取量が少ないとエンジンは小さくなってしまいます。そしてカルシウムは潤滑油の様なものです。カルシウムが少ないと折角エンジンが大きくても力を出しづらくなってしまいます。
3、思い込み?
もう一つケースとして意外と多いのは思い込みです。
80歳になったら老人。老人になれば体力が落ちてくる
脳の中にこんなイメージがついている人は多いはずです。80歳になれば腰が曲がって足を引きずってゆっくり歩く。外出するときは杖をついている。
そんなイメージが頭にあるので、身体がそちらへ近づく事があります。トレーニングの原理原則にも「意識性」があります。例えば足に力が入らないと思い込めば脳が命令をしっかりしなくなり、足に力が入らなくなるのです。
実例でご説明すると、80歳の女性で「もう歳だから」が口癖で外出をしなくなり椅子から立ち上がるのも困難になってしまった人がいました。
トレーニングに始める時、姿勢や筋力などチェックをします。その時この女性の場合太ももの太かったのです。ここまで筋肉があれば立てないはずはありませんでした。
そこで、足の筋肉に力を入れる練習をしました。ひとつひとつ細かく動かす練習です。膝を曲げる、伸ばす。今度は角度を変えて曲げる伸ばす。
そして、「一度椅子から立ち上がってみてください。」と声をかけると・・・
スッと普通に立ちました。
一緒に見ていたご家族が一番驚いていました。
まとめ
思い込みというのは意外と力があります。そしてこれは意外にも多くの人で起こっています。
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